オリジナルアニメ最速のコミカライズ!! しがないタクシー運転手・小戸川。身寄りはなく、他人とあまり関わらない、少し偏屈で無口な変わり者。趣味は寝る前に聞く落語と仕事中に聞くラジオ。一応、友人と呼べるのはかかりつけでもある医者の剛力と、高校からの同級生、柿花ぐらい。彼が運ぶのは、どこかクセのある客ばかり。バズりたくてしょうがない大学生・樺沢、何かを隠す看護師・白川、いまいち売れない芸人コンビ・ホモサピエンス、街のゴロツキ・ドブ、売出し中のアイドル・ミステリーキッス…何でも無いはずの人々の会話は、やがて失踪した1人の少女へと繋がっていく。
感想
実家に帰った時にアマプラで鑑賞して非常に面白かったので、漫画を購入。漫画版もアニメと遜色ない出来栄えでとても良い。1話(アマプラ)を観た時に思ったことは、普通にドラマだなぁ。ってこと。見た目はケモナーだけど、やってる事は普通に人間模様を描いた話でした。
タクシー内で流れるラジオ。基本、ホモサピエンスのトークがメインとなっています。ホモサピエンスの中の人は芸人のダイアンであり、ホモサピエンスのキャラクターにしっかりハマっていた。
クライマックスでは、ドブと共闘していると見せかけて、小戸川が大立ち回りを演じています。小戸川のテキパキとした行動力が目を見張る場面も多く、彼の有能さが分かります。そして、裏側では友人を助けたい剛力が、小戸川の過去に触れ、彼の謎に迫りました。まさか、小戸川の記憶力にそんな理由が。
最後の最後にもいい感じに面白いオチが。呑楽の娘を殺した真犯人。確かに判っていなかったけど、まさかね。そして、小戸川が運転するタクシーに乗り込む真犯人のシーンで幕が綴じられました。小戸川はどうなったのでしょう。気になる所ではありますが、これはまた別の話って事なのでしょうね。
気になった事。
▶︎小戸川とドブが初めて会った時の印象が、初めてじゃない?と思うような雰囲気だった。大門とドブの関係性も知ってたし。前日譚みたいなものがあるのだろうか?
▶︎失踪した少女(ネコ)が呑楽(マンドリル)の娘ってのが、ちょっと違和感でした。親子で一緒に出てくるシーンは、大門兄弟か田中一郎(ドードーの)の家族ぐらいでしたが、皆同種の動物で統一されているように思います。
しかし、小戸川の謎と呑楽が父という真相はどちらも後半に判明する為、話の邪魔にはならなかったし、小戸川は結局見た目で“〜な動物みたい。”って判別の仕方をしているようなので、必ずしも血縁者=同種の動物に見える訳ではなさそう。
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