Midnight the Gathering

Midnight the Gathering

僕なりの愛ですよ

オッペンハイマー

■Date : 2024/3/29  □No. : 50 ■Price : ¥700(-6Point)

□Place : シネマサンシャイン大和郡山

“あらすじ

第2次世界大戦中、才能にあふれた物理学者のロバート・オッペンハイマーは、核開発を急ぐ米政府のマンハッタン計画において、原爆開発プロジェクトの委員長に任命される。しかし、実験で原爆の威力を目の当たりにし、さらにはそれが実戦で投下され、恐るべき大量破壊兵器を生み出したことに衝撃を受けたオッペンハイマーは、戦後、さらなる威力をもった水素爆弾の開発に反対するようになるが……。

感想

核爆弾を作った人の話。話が話だっただけに、日本で上映されるか微妙だったとか。

 

そもそも、見るつもりはなかった。ノーラン作品好きな私だけど、それはSFに限った事で、リアルな話やガチの戦争モノは敬遠してきたきらいがあった。なにぶん、『ダンケルク』は戦争モノという認識から鑑賞しなかった。しかし、映画好き後輩が、「やっと見れる」と嬉しさから来る武者震いを見せていたのを見て、関心が湧いたのだ。

 

ノーランじゃなかったら、面白くなかったかも。そんな話だった。マンハッタン計画までを下地に、ストローズとの確執を描く。最初と最後に共通するアインシュタインオッペンハイマーの2人だけの会話。特に核心に触れる言葉ではなかったけれど、話の落し方として個人的に好きな感じでした。アインシュタインという誰でも知ってる人が、話に少なからず出てくるのもちょっと面白い。

 

私も知っている俳優さんが沢山出てくるのも見所でしたね。

 

日本の悲惨な映像が無い事に関して賛否があったと聞き及んでいました。私としては、“核爆弾の悲惨さを告げる為の映画”ではなく、あくまで“オッペンハイマーという人物とは”な内容だったと思います。なので、日本の悲惨な画はあえて外したのかな。そうじゃないと、話の軸がブレそうだし。

 

単純にオッペンハイマーは、誰もなし得ていない核爆弾製作の実現という好奇心から動いた学者なのでしょう。実際に投下された後では、良心の呵責に苛まれる場面もあり、必ずしもマッドサイエンティストという訳ではないのだろうと映画の中では伺えたように思う。

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