Midnight the Gathering

Midnight the Gathering

僕なりの愛ですよ

グランツーリスモ

■Date : 2023/9/23  □No. : 34 ■Price : ¥1200 (Birthday)

□Place : シネマサンシャイン大和郡山

“あらすじ

ドライビングゲーム「グランツーリスモ」に熱中する青年ヤン・マーデンボローは、同ゲームのトッププレイヤーたちを本物のプロレーサーとして育成するため競いあわせて選抜するプログラム「GTアカデミー」の存在を知る。そこには、プレイヤーの才能と可能性を信じてアカデミーを発足した男ダニーと、ゲーマーが活躍できるような甘い世界ではないと考えながらも指導を引き受けた元レーサーのジャック、そして世界中から集められたトッププレイヤーたちがいた。想像を絶するトレーニングや数々のアクシデントを乗り越え、ついにデビュー戦を迎える彼らだったが……。

感想

あの日本のゲーム「グランツーリスモ」から生まれた実話らしいんですが、いつの間に、そんなことをやっていたんですか?日本人のどれだけがその事を知っているのでしょう?私は知りませんでした。

 

同時期にあった『ジョン・ウィック』の日本とはうってかわって、誇張していない日本に、多くの日本人と思しきエキストラを起用しているようで、まったくもって違和感がない画になってました。

 

ダニーの手腕は見事。今までに類を見ない試みを成功させるのだから。彼の成功は、日産にゲームプレイヤーをプロレーサーにするという途方もない提案が出来る度胸と、しっかりとした指導者であるジャックを起用出来たことだろう。しかし彼は、ストーリーを通して良い人柄ではあったが、あくまでプロデューサーって感じの考え方がジャックとの間で垣間見えた。

 

その点、ジャックは元レーサーという事で、レーサーを目指すゲーマーに対してしっかりとした対応を取っていた。初期の指導からそうだが、危険を伴う過酷なモノだと厳しい言葉を投げかける。しかし、その後プロレーサーへ進むヤンの相棒として、精神的支えになった事は言うまでもないし、自身が挫折した苦悩を知っていたからこそ、ヤンの背中を押せたのかもしれません。

 

プロジェクト発足から、アカデミーの話は早々に、ライセンス取得へ進みますが、序盤こそイイ感じの順位に付けそうだったものの、やはりプロの壁の厚さを感じざるを得ません。ゲーマー上がりのレーサーだからと言って、同じチームであるピットクルーのおっさんが煽ってくるのは、腹が立ちますし、凹みますよね(◞‸◟) そして何か掴めそうな時のアクシデントによるクラッシュ。。。

 

しかし、ジャックの後押しもあり、ル・マンでの再起を果たし、見事表彰台へ。これが現実で起こった事なのだと、今でも信じられない気持ちですが、本人の写真や映像からも映画の内容そのものの様子が伺えました。ドラマチックであり、それをしっかりと映画に落とし込めていたので、とても良い作品に仕上がってました。

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