Midnight the Gathering

Midnight the Gathering

僕なりの愛ですよ

ザ・ウォッチャーズ

■Date : 2024/6/26  □No. : 58 ■Price : ¥1300(Wednesday)

□Place : シネマサンシャイン大和郡山

“あらすじ

28歳の孤独なアーティストのミナは、鳥籠に入った鳥を指定の場所へ届けに行く途中で、地図にない不気味な森に迷い込む。スマホやラジオが突然壊れ、車も動かなくなったため助けを求めようと車外に出るが、乗ってきた車が消えてしまう。森の中にこつ然と現れたガラス張りの部屋に避難したミナは、そこにいた60代のマデリンと20代のシアラ、19歳のダニエルと出会う。彼らは毎晩訪れる“何か”に監視されているという。そして彼らには、「監視者に背を向けてはいけない」「決してドアを開けてはいけない」「常に光の中にいろ」という、破ると殺されてしまう3つのルールが課せられていた。 

感想

車がイカれたのは、あの森?アイツら?それとも教授の差金なのか?ミナは招かれたかのようにウォッチャー達の森へ誘われる。

 

夜は虫籠のような建物で謎の存在に観られ、昼間は自給自足を行う奇妙な共同生活。見られているという恐怖もあるが、相手が見えない事がかえって安心感にも繋がっている気がする。

 

ルールを重んじる年長者に、ルールを易々と越える若者。そうやって生き延びてきた経験値から出る言葉なのかもしれないが、言葉に縛られ過ぎていて少し怪しく見えた部分ではある。しかし、彼女の言葉は概ね間違いでないように聞こえた。


この環境とウォッチャー達の成り立ちが、録画映像から判明する。教授の意図した事がわかった。しかし、そのせいで巻き込まれているミナたちは意図した事なのだろうか? そして身寄りも金もない人々でこんな立派な建築物を建てるのは可能な事なのだろうか?

 

命からがら逃げ切った3人。安堵のエンディングかと思いきや、もう一捻り待ち構えていました。

 

これまでの情報から、何とか殺されずには済んだようではあるけれど、「彼女はまだ何処かで私を見ている。」と話すミナ。彼女も森を離れ何をすべきか分からないはず。ミナの言動を観察し、人間に溶け込む日が来るのだろうか?そして、未だあの森に縛られたままのウォッチャーズは人間を騙し、外界へ出る事は出来るのだろうか?

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