漫画: ながべ
あらすじ
わたしが、わたしでなくなる。それでもこの子の為に――。
内と外。白と黒。引き裂かれるふたりを待つのは、希望か絶望か。
シーヴァの為に、他者を犠牲にする。決意したはずのせんせい。その行動を止めてしまったのは、幽かに残る人間性故か――。他者を傷つける事叶わず、自らを犠牲にするしかないと気付いた時、 彼の取る行動とは。魂を献げた時、その身に残るのは一体何なのか。重い決断の先に見えるのは光かそれとも……。
これは朝と夜――その深い断絶の宵に佇む、ふたりの御伽話……。
感想
見つかったシーヴァに安堵するとともに、呪いに蝕まれたシーヴァを助けるべく、魂を差し出すせんせい。
魂を差し出したおかげで、呪いを完治するシーヴァだが、せんせいは、以前のせんせいではなくなっていたのだ。もう離れ離れにならないでね。という、シーヴァの気持ちとは裏腹に、彼女の呪いを治したいというせんせいの気持ちが交錯する。気丈に振舞う彼女が健気で可哀想。