漫画: 黒谷知也
全02巻+番外編 全01巻読破!!!
あらすじ
本との出会い、お手伝いします。
青ひげブックスで働くブックアドバイザー、波山個間子(はやまこまこ)が本を介して人々と交流します。登場するのは実在の書物ばかり。
感想
出てきた本。 『板極道』『西の魔女が死んだ』『せどり男爵数奇譚』『蒲団』『狭き門』『吉野朔実は本が大好き』『妻を帽子とまちがえた男』『乱れからくり』
田山花袋の『蒲団』を読み、最低な著者だと思う一方、本文を馬鹿にするような解説に「スリリングで刺激的な解説」と、解説自体に興味を持つ波山さんの同僚のアルバイトの人。
私はそこまで刺激的な解説を読んだことはありませんが(そんな小説読まないし)、そういう解説なればこそ、その作品自体の面白さや興味がより一層増すような気がしてきますね。
波山さんに次に読む本をどういうふうに探しているか問うバイトの時岡。インターネットや新聞や目録などもあるけれど、読書エッセイを薦められる。『吉野朔実は本が大好き』は、本がテーマのコミックエッセイになっている。言わば、この漫画もそのたぐいだろう。
時々出て来る時岡の大学周りの話も好き。時岡が気になる本好き女子(何を読んでいるのか気になるらしい)や、時岡の事が気になる女子だったり、面白そうな関係性なのだが、時岡本人はもっぱら本に夢中でそういう事には鈍いみたいw