Midnight the Gathering

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僕なりの愛ですよ

ヴィジランテ-僕のヒーローアカデミア ILLEGALS-

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原作: 堀越耕平 脚本: 古橋秀之 作画: 別天荒人

既巻09巻読破!!!!!

あらすじ

『ヒーロー』。政府認可の下、生まれ持った強力な“個性”を生かし、世のため人のために活躍する「選ばれし存在」。だが世界には、俺たちのようなショボい“個性”の「選ばれなかった者」も存在する。そんな俺らが向かう先、それは『非合法ヒーロー』!?

感想

「僕のヒーロ―アカデミア」では、主人公のデクがNo.1ヒーローのオールマイトから力を受け継ぎ、次世代のヒーローとなるべく励む物語だ。

 

この世界では、皆”個性”という能力を使った活躍の場として1度はヒーローになりたいと憧れる。・・・のだが、その煌びやかなプロヒーローになれるのは、ごく限られた人間たちである事を、この作品では身にしみて感じる。

 

それ以外の人々は、諦めたり、はたまたヴィランに転ずる場合もある。しかし、極少数の人々は、プロというライセンスを持たず、独自でヒーロー活動を行う場合がある。それがこの物語なのだ。「僕のヒーロ―アカデミア」が”陽”なら、この話は”陰”と言えよう。

 

主人公のコーイチは、例にもれずヒーローに憧れ、ヒーロー活動のようなボランティア活動に励む青年である。 彼の個性《 滑走 》 - 発動条件は、三点以上の接地。といった感じで、パッとしない能力なのだが、活動を追うごとにつれ、応用の利く能力へと成長していきます。テクニカルな面白い動きで序盤の印象からは考えられない程です。少し、スパイダーマンみたいな雰囲気があるかも。 そんな彼と、《 跳躍 》の個性を持つ”ポップ☆ステップ”、師匠と慕う”ナックルダスター”の3人が共に行動するようになります。

 

ナックルダスターがカッコいい!!オールマイトがスーパーマンだとしたら、ナックルダスターはバットマンである。

 

無個性にも関わらず、そのタフさと圧倒的暴力でヴィランを蹴散らします。多くを語らず陰のある雰囲気がとても良い。そんな彼にも過去に色々な苦難があったのだと、その後の展開で知る事となります。娘がヴィラン⁉元プロヒーロー⁉個性喪失⁉等々。

 

 

また、後半には、雄英の教師であるイレイザーヘッドの過去話が。※(9巻の表紙絵がまさにそれ)共にヒーローを目指した友人・白雲との悲しい別れがあったことが語られています。それが「僕のヒーロ―アカデミア」で明らかとなる黒霧の正体と繋がっているようです。

 

ただのスピンオフというだけでなく、そういう部分での繋がりがしっかり描かれている所がまた面白いです。最新巻の最後、ポップがまさかのヴィラン⁉として登場。彼女を止められるのは、コーイチしかいない。どうなる!!!

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