漫画:二瓶勉
全09巻読破!!!!
“あらすじ
直径12万キロメートルの人工天体アポシムズの荒廃した地表で人々は暮らしている。アポシムズには超構造体殻に覆われた地底空間が存在し、50世紀前に地底との戦争に敗れた地表人はアポシムズでの正当な居住権を失ったまま、危険な自動機械が徘徊し、人間が機械化してしまう感染病さえ蔓延する極寒の地表に捨て置かれた。
白菱の梁のエスローは地底からの使者タイターニアと出会い、正規人形へと生まれ変わった。そして、故郷を滅ぼした上に今なお周辺民族を脅かし続けるリベドア帝国の皇帝スオウニチコを打倒するために旅立つ。
感想
同作者の『BLAME!』に通づる様なストーリー設定。今度は、地表から地下を目指す帝国に、唯一対抗する事の出来る武器AMBを使用する主人公・エスロー。人が人形化してしまう病気が蔓延する一方、選ばれた一部の人間だけが、正規人形となる世界。画も『BLAME!』の頃に比べ格段に上手であり、以前の影のある重々しい感じから、白を基調としたあまり影を感じさせない画になってましたね。
2人だけで(途中から3人、タイターニアは除く)帝国の正規人形達を相手にする大変な道のり。間一髪な場面が多々ありますが、徐々に皇帝スオウニチコを追いつめていきます。
皇帝スオウニチコの能力が強い。そして、AMBにそんな能力が⁉️ スオウニチコも大変な運命を背負ってしまっていたのだと知ると、少し同情の余地はありそう。それに比べ、一緒に旅をするケーシャの兄で、イルフ・ニク国王であり、真地底教会教主であるカジワンのクソっぷりは、一級品でした。