Midnight the Gathering

Midnight the Gathering

僕なりの愛ですよ

MEMORY メモリー

■Date : 2023/5/18  □No. : 12 ■Price : ¥1100 (Thursday)

□Place : シネマサンシャイン大和郡山

❝あらすじ

完璧な殺し屋として、裏社会でその名を馳せてきたアレックスが、引退を決意する。アルツハイマーを発症し、任務の詳細を覚えられなくなってしまったのだ。これが最後と決めた仕事を引き受けるが、ターゲットが少⼥だと知ったアレックスは、怒りに震え契約を破棄する。「⼦どもだけは守る」という唯⼀の信念を貫くため、独⾃の捜査を開始したアレックスは、財閥や⼤富豪を顧客とする、巨⼤な⼈⾝売買組織の存在を突き⽌める──。

感想

速攻で対象に近づき、即殺して即帰る。リアルな殺し屋は、こんな感じなのかなって思います。それを長年ミスなく行えるのが完璧な殺し屋なのでしょう。そんな彼が殺し屋を引退する。半ば無理な話なのだが、兄の状態や自身の症状において、アルツハイマーを自覚していた手前、引退を打診してみる事は、唯一の賭けだったのかもしれない。

 

少女に手をかけた敵に迫る一方、警察の捜査に業を煮やしヒントを与えるアレックス。彼も完璧な殺し屋ながらも度重なる殺しに怪我、そして病気の進行により追い詰められていく。

病気の進行だとしても、なぜ車を奪ったのかよく分からんかった。挙句、ボケた状態で警官を殺してしまう始末。

 

富豪の息子が母親に泣きつくシーン。母親に隠れるよう言われて、「パーティーがあるんだけど」と言ってしまう息子の感性には脱帽した。甘やかして育てた結果がこの思考に至るのだろうし、それを良しとする母も母だと思った。

パーティーでは、スタッフの女性を当たり前のように部屋に連れ、事を成そうとする行動。そして、それに意を返さないスタッフの女性がまた凄い。彼女達の業務の契約の中に、求められれば行為に及ぶまでが仕事として入っているのだろうか?凄い世界です。

 

結局、上層部にも彼女の息がかかっており、逮捕に至る事が出来なかった。アレックスの機転により犯罪の証拠を得られたのだが、悔やまれる結果でした。それでも最後にあっさりとやられてしまうのですが。今後も続くであろう犯罪に終止符を討つという意味では、最良の判断を下したのかもしれない。警官では決して出来ない領分ですけど。も欲を言えば、彼女に加担している人間も一緒に〆て欲しかったなぁw

 

リーアム・ニーソンアルツハイマーで苦しむ姿、そして、銃で撃たれた応急処置の姿は真に迫っていて良かった。

関連記事