レイトショーにより、¥1400也。
あらすじ
デザイナーを夢見る少女エステラは、なぜ邪悪なヴィランに変貌したのか?ディズニー史上最もファッショナブルで、最も悪名高きヴィラン“クルエラ”の誕生秘話が、衝撃の≪パンクロック・エンターテイメント≫として過激かつスタイリッシュに明かされる!
感想
あらすじにもあるように、”最も悪名高きヴィラン”との前評判の為、ホアキン・フェニックスの『ジョーカー』のような作品をイメージしていたが、想像とはだいぶかけ離れた内容だった。
自分のせいで母親が死に天涯孤独となるという不運に見舞われる彼女だが、それでもたくましく生きていく。そして、カリスマ的ファッションデザイナーのバロネスと出会い、夢であったファッションデザイナーとしての道を一歩踏み出すのだが、母の死の真相を知る事となり、バロネスへの復讐を企てる。
独特な感性を持つクルエラですらかわいく見えてしまう程、バロネスが強烈。エレガントだが、ヒステリックで、目的のためには手段を選ばない。強いリーダーシップを持っている反面、人を蔑み、自分が一番だと思っている高慢な人間。そんな彼女を相手取り、クルエラが立ち回る姿はカッコ良く、とても爽快な気分にさせてくれますね。
母の死の真相、そして、さらに秘められた真実と段階を経て明かされる展開。バロネスを陥れるクルエラの知的な作戦に、彼女らしいファッションの鮮やかさが相まって、とても面白い作品に仕上がっていたように思います。
しかし、”最も悪名高きヴィラン”にはそぐわない内容だったので、ホントの彼女とは?という疑問が浮かんできます。その後のクルエラの人生に何が起きたのか? 結局、”蛙の子は蛙”になってしまうのか。出来れば、変わらないでいて欲しいんだけど(;^ω^)