2020/09/11 シネマサンシャイン大和郡山にて鑑賞。2本鑑賞の1本目。誕生日割で¥1200也。
あらすじ
はるか昔は魔法に満ちていたが、時の流れと科学や技術の進歩と共に忘れ去られ、“魔法が消えかけた”世界が舞台。
主人公イアンは生まれる前に亡くなったお父さんに“一度だけでいいから会いたい!”と願う自分に自信のない少年。何をやっても上手くいかず自分に自信を持てないが、実は隠れた魔法の才能を持っている。
兄のバーリーは幼い時にお父さんを亡くし“もう一度だけお父さんに会って伝えたいことがある”弟のイアンとは正反対の陽気な性格のキャラクター。
2人は“お父さんに会いたい”という願いを叶えるため、父を完全(全部)に蘇らせる魔法を探す旅に出るが、彼らに残された時間は、たったの24時間。24時間以内に魔法を完成させないと二度と会えなくなってしまうが…。
感想
冴えない自分を変えたいと思い、行動を起こそうとするもなかなか自信が持てない主人公のイアン。意志は感じるのだが、あと一歩が踏み出せない様子。思いがけず亡き父との再会を果たすため、ノリの良いアニキと一緒に、父を蘇らせる冒険に出る。
下半身しかない父と、陽気でちょっと周りが見えていない魔法ヲタクの兄。彼らと一緒に、トラブルに巻き込まれながら、魔法を覚え、少しずつ勇気を出し、進む姿が印象的でした。
もとよりエルフやケンタウロスなどの亜人がおり、魔法が使われていた世界。しかし、便利さが先行し、いつしか魔法を使わなくなり、現代のような世界に変わってしまっていた。そもそも魔法が現実的に実在する世界観なので無理が無く、スムーズな展開でした。野良ペガサスが残飯を漁っているのは笑えましたね。
高速道路を乗り継ぎ、舗装されてない道を進み、カラスの目印を追い、地下水脈を行く長い長い道のり。それがまさか、イアンの通う学校の前に出てきてしまったのだ。あきれ返り、ふてくされていると、バーリーがまさかの不死鳥の石をGET!しかし、それと同時に呪いが発動してしまいます。
学校の前のマンホールの下に、地下トラップがあるんですが、よく今まで死人が出てませんねw バーリーが話していたゼラチン・キューブまでいましたけどw
石を守るガーディアン的存在として、ゴーレムのドラゴンが登場。学校の壁に描かれたマスコットキャラのドラゴンの絵がちょうど、そのゴーレムの頭部になっていて、コミカルでしたね。その反面、ドラゴンの攻撃は強力で普通に死人が出るレベル。そんなドラゴンから道中で身につけた魔法を駆使し、石を守ります。
最後は、まさかの展開。かすかに父の姿が見えただけ。しかし、道中での出来事や今までの事を振り返り、父との思い出は作れなかったけど、いつも傍には、優しい兄バーリーの存在があったことに気づかされます。嫌いじゃないけど、一緒にいると少し恥ずかしいような兄バーリー。しかし、イアンの事をいつも気にかけ、イアンなら出来ると励ましてくれる存在でした。まさに父親代わりとも言える大きな存在だったんだと感じさせてくれますね。
私はこれまで、”兄弟愛”がテーマの作品を見る機会がありませんでしたが、素直に良い話だったと思います。