Midnight the Gathering

Midnight the Gathering

僕なりの愛ですよ

インセプション

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2020/08/17 シネマサンシャイン大和郡山にてIMAX鑑賞。本日は2本鑑賞。2本目はコレ。ポイントでタダ+IMAX代により、¥600也。

 

『TENET(テネット)』のプロローグもありましたね。うん、面白そうだ!絶対見よう。

概要

ダークナイト』の気鋭の映像作家、クリストファー・ノーラン監督がオリジナル脚本で挑む、想像を超えた次世代アクション・エンターテインメント大作。人の夢の世界にまで入り込み、他人のアイデアを盗むという高度な技術を持つ企業スパイが、最後の危険なミッションに臨む姿を描く。主役を務めるのは『シャッター アイランド』のレオナルド・ディカプリオ。物語のキーマンとなる重要な役どころを『ラスト サムライ』の渡辺謙が好演する。斬新なストーリー展開と、ノーラン監督特有のスタイリッシュな映像世界に引き込まれる。

あらすじ

コブ(レオナルド・ディカプリオ)は人が夢を見ている最中に、その潜在意識の奥深くにもぐり込んで相手のアイデアを盗むことのできる優秀な人材だった。彼は、企業スパイの世界でトップの腕前を誇っていたが、やがて国際指名手配犯となってしまう。そんなある日、コブの元に“インセプション”と呼ばれるほぼ不可能に近い仕事が舞い込む。

感想

私が好きな映画1位がこの作品。多分、これを揺るがす作品は今後出てこないんじゃないかなと思ってます。それだけ好きな作品です。今回、『TENET(テネット)』公開前という事と、コロナの影響もあるのかな、リバイバル上映となりましたので、鑑賞して参りました。

 

まず、初見者には難しいストーリーという事が言えます。何度も見たとしてもこんがらがる展開ですよね。しかし、その夢とも現実とも判断つかない状況に陥ってしまう感じが、まさにこの作品を体現していて、夢世界の魅力であり”魔力”なのだと感じさせてくれます。

 

メンバー:

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☆0階層(現実) 飛行機の中

ロバートにインセプションする事が目的だが、ロバートの夢に入る訳ではありません。会社の実質的な実権を握るブラウニングに疑念を抱かせ、父の”もうひとつの遺言”へ導く事が今回のインセプションの道筋となります。

 

★1階層目(ユスフ)ロサンゼルス

ユスフが飛行機の中でシャンパンを飲みすぎた影響で、土砂降りの雨をイメージした事が示唆されていますよね。アーサーのリサーチ不足により、ロバートが訓練を受けている事を失念し、完璧だった計画にボロが出てしまいます。また、サイトーが撃たれてしまい、瀕死の状態となってしまいましたね。

 

ユスフがキックする準備を整えながら、潜在意識からの攻撃を掻い潜る事になるのですが、このことがその後の展開を大きく揺るがし、ハラハラドキドキの緊迫感を作り出す事になります。

 

★★2階層目(アーサー)ホテル

ブロンドの美女(イームス)とバーにいたロバート。そこに現れる”セキュリティ”と名乗るグリーン(コブ)が現れる。相手にわざと夢である事を悟らせるコブ独自の戦法であり、ある意味危険な賭けでもありました。彼は、まんまとロバートを連れ出し、これがブラウニングが仕掛けた謀略なのだと思い込ませることに成功。ブラウニング(イームス)の夢を覗きにロバートを夢の中へいざないます。

 

途中アーサーは、第一階層の状況により、無重力状態を強いられ、キックがままならない状態に陥ってしまいます。急遽エレベーターを使った方法へ切り替えようとしますが、そこでもロバートの潜在意識に阻まれ、対応に追われますね。

 

★★★3階層目(イームス)雪山の病院

 ブラウニング(イームス)の夢の中。彼が隠している秘密をロバートに見せるという演出で、雪山の要塞のような病院を攻略していきます。ようやく強固な金庫まで辿りついたロバートだったが、コブの意識が流れ込んだ事により現れたモルに撃たれ、昏睡状態に陥ってしまいます。

 

★★★★4階層目(コブ)虚無  

 昏睡状態に陥ったロバートを助ける為、虚無にやって来たコブとアリアドネ。コブの最大の敵であるモルに阻まれます。これはあくまでロバートではなく、コブの夢の中である。コブはアリアドネにロバートを連れ脱出するよう指示します。

 

★★★★4階層目(サイトー)虚無?

モルと決着をつけたコブは3階層目に戻り、昏睡状態に陥っているサイトーを助ける為、今度はサイトーの夢に入る?1階層ごとに、時間経過が長くなっている事は、コブとモルが虚無で50年過ごした話で分かっている事ですが。サイトーが虚無に落ちた時間からコブがサイトーの夢に入るまでの時間に差があるので、サイトーは冒頭のお爺さんになる迄、虚無の中を生きていたのだと推測されますね。 

 

 

一つ一つが同じ時間の中で、段階的に引き延ばされ、同時進行で進んでいる状態。上の階層の状態が、下の階層へ影響を及ぼす。しかし、その影響が及ぼす感覚も引き伸ばされていく。なんとも難解であり、心を揺さぶられる映画なのだろう。ハラハラドキドキ感がひと時も途切れません。

 

そして、ラストがまた印象的なシーン。

子供達との再会に喜ぶとともに、これが現実である事を確かめる為、トーテムである独楽を廻し、確かめるコブ。しかし、気持ちを抑えきれず子供たちの下へ駆け寄っていきます。その間も机の上で回り続ける独楽。独楽が止まるのか⁉という部分で映像が終わってしまいますね。

 

この、止まるか止まらないかの数秒の間が、ゾクゾク感を掻き立てられてとても良い。寸止めを喰らって、ヤキモキする人も中にはいるでしょう。しかし、私はこういう終わり方は嫌いじゃなく、むしろ好きな展開でした。

 

独楽が止まる事は、現実の子供達との再会というグッドエンドです。止まらない場合、中途半端な終わりに感じませんか?そこを、止まるかわからない。とする事により、現実かもしれないし、夢なのかもしれない。と考える楽しさが生まれ、ずっと心に残る作品となるのではないかと思います。現に私もその一人なのだから。

 

長々と駄文を書き連ねましたが、わかりやすく考察されている記事がございましたので、こちらを見て頂くと良いかな思います。

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