Midnight the Gathering

Midnight the Gathering

僕なりの愛ですよ

ビバリウム

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2020/3/16 TOHOシネマズ 大分わさだにて鑑賞。火曜はメンバーズ特別料金により、¥1400也。

あらすじ

ようこそ、夢のマイホームへ・・・
新居を探すトム(アイゼンバーグ)とジェマ(プーツ)は、ふと足を踏み入れた不動産屋から、全く同じ家が並ぶ住宅地<Yonder>を紹介される。内見を終え帰ろうとすると、ついさっきまで案内していた不動産屋 が見当たらない。不安に思った二人は、帰路につこうと車を走らせるが、どこまでいっても景色は一向に変 わらない。二人はこの住宅地から抜け出せなくなってしまったのだ――

感想

不動産屋との少しズレた会話から違和感が始まり、全く同じ家が並ぶ住宅地へ誘われる2人。違和感を感じていたものの、その場所から脱出できなくなってしまう。この <Yonder>という住宅地に閉じ込められてしまったようだ。一つの希望を信じ、新たな生活を送る事になる。

 

赤ちゃんが瞬く間に少年へと成長した。それは百歩譲っていいんだが、とにかくその少年の言動が気持ち悪い。字幕で見ていても感じる気持ち悪さだった。その後、トムは庭の土を掘る事に没頭し、ジェマは時々いなくなる少年の追跡に追われ、心も体も次第にやつれていく。

 

最後は、少年は青年?に成長。少年の時は、まだ可愛げというものが微かにあったが、青年になるとそれすら感じさせない見た目と服のセンスが、この違和感だらけの住宅地にピッタリ合っているように感じた。

 

 

結果として纏めると、地球外生命体かなにかが、赤ちゃんを育てるよう人間の夫婦(つがい)を連れてきているようです。その青年は最後、息絶えた不動産屋に成りかわっていましたが、よく見ると最初に出てきた不動産屋と全く同じ顔をしているようなので、クローンかはたまた同じ顔の生物なのかもしれません。

 

そうやって、寿命を終えた前任者と入れ替わり、役目を果たしているようでした。トムが掘っていた穴には死体?があったり、ジェムの体験した断片的な残像から、トムとジェム以外にも、過去に同じ運命を辿った人たちがいるのではと想定されます。

 

冒頭こそハッピーな感じでしたが、住宅地<Yonder>に入ったが最後、脱出するのは不可能であり、赤ちゃんを育てた所で殺されるだけという鬱展開。最後は、ジェムだけでも命からがら逃げ延びれたら、話としてはもっと面白かったかな。

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