Midnight the Gathering

Midnight the Gathering

僕なりの愛ですよ

アルキメデスの大戦

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2019/9/18 シネマサンシャイン大和郡山にて鑑賞。

あらすじ

日本と欧米の対立が激化の一途を辿っていた第二次世界大戦前の昭和8年…。日本帝国海軍の上層部は超大型戦艦「大和」の建造計画に大きな期待を寄せていた。危機を感じた山本は、天才数学者・櫂直(菅田将暉)を海軍に招き入れる。櫂の数学的能力で、「戦艦大和」建設にかかる莫大な費用を試算し、その裏に隠された不正を暴くことで計画を打ち崩そうと考えたのだ。


「軍艦の増強に際限なく金が注がれ、やがて欧米との全面戦争へと発展してしまう。そんなことはあってはならない!」と、櫂は日本の未来を守るため、海軍入隊を決意。持ち前の度胸と頭脳、数学的能力を活かし、前途多難な試算を行っていく。だがそこに、帝国海軍内の大きな壁が立ちはだかっていく・・・。

感想

山本が櫂を起用する着眼点は良し。しかし、試算を算出する上で何ら話に絡んで来ない所を見ると、山本もあくまで周りの軍人と“同じ穴の狢”であると感じてしまう。

 

答えを導き出す櫂であったが、屁理屈で押し切られる、何とも歯切れの悪い結論に至った。それでも戦艦の弱点を指摘し、巨大戦艦建造計画を白紙撤回させる事に成功する。

 

なんだか、2週間という制約の中、寝る間を惜しんで、試算した櫂達の努力とは?って言えるような結末。

 

平山が戦艦の思惑を漏らす場面。櫂は、はからずも平山の考えに同調してしまう。そして時は流れ、戦艦大和は建造される。


皆が大戦艦に期待と誇りを向ける一方、一人“大和”に日本を重ね、愁う櫂が何とも切なく映りました。

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