Midnight the Gathering

Midnight the Gathering

僕なりの愛ですよ

グリーンブック

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2019/03/06 TOHOシネマズ難波にて、鑑賞。2本鑑賞。2本目はこれ。

あらすじ

時は1962年。ニューヨークのナイトクラブで用心棒を務めるトニー・リップ(ヴィゴ・モーテンセン)は腕っぷしはもちろんハッタリも得意で、ガサツで無学だが、家族や周囲から愛されていた。

 
ある日、トニーは「神の域の技巧」を持ち、ケネディ大統領のためにホワイトハウスで演奏したこともある天才ピアニスト、ドクター・シャーリー(マハーシャラ・アリ)のコンサートツアーの運転手として雇われる。まだまだ人種差別が根強く残る時代になぜか、黒人にとって制約と危険の多い南部を目指すシャーリー。
 

粗野で無教養なイタリア系用心棒と、インテリな天才黒人ピアニストという何もかも正反対な二人が、黒人用旅行ガイド〈グリーンブック〉を頼りに、ふたりはツアーへ旅立った──。

感想

まだ人種差別が当たり前だった頃の実際の物語。

 

トニーは一見、粗暴な印象。確かにフライドチキンを素手で食べながら運転する雑な人間である。が、腕っ節はたつし頭の回転も速く、"デタラメ"と呼ばれていただけの事はあり、喋りも達者。家庭を大事にし、家族の為ならと頑張る良きお父さんだった。

 

シャーリーは、ピアニストとして大成していたためか、気位が高く取っ付きにくく見えたが、白人と上手く付き合っていく為、我慢を強いて演奏を続けていた努力家だった。

 

そんな2人の旅は最初の方はギクシャクもしていたが、旅の中で人種の違いを埋める事が出来たのだと思う。当初のトニーにはない思いやりが見て取れた。

 
 

雨の中飛び出したシャーリーが印象的。トニーの言わんとする事は割と的を射ているが、それを言われると、自身の立場はなんなんだ!と、声を荒げてしまう。普段は落ち着きのある彼だが、その中には葛藤があり、色々な事を抱え生きている事が透けて見えた。

 

最後はシャーリーを迎え、家族でクリスマスを祝う。彼らは良い友になっていた。

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