漫画: 魚豊
あらすじ
私達はこの世界に絶望すべきなのか――?
地動説を生き延びさせるために、神童ラファウが「決断」を行ってから10年が経った。代闘士として殺人を繰り返す超ネガティブ思考の青年・オクジーは、同僚の超ポジティブ思考の男・グラスに「絶対の信頼がおける『希望』を見つけた」と告げられる。そしてグラスが取り出したのは、「火星」の観測記録だった――
あらかじめ絶望しておけばそれ以下の悲しみも苦しみもない。ならばこの世界に絶望しておくのが正解なんだろうか? いや、そんなことはない。 まったく違う。その理由はこの漫画に描いてある。
感想
人から人へ受け継がれる観測記録。薄氷を履むが如しと言いますが、まさにそれ。綱渡りのように繋がり続けている。
貴族でも貧民でも空を見上げれば星が等しく輝いている。そして、それを観測するのは、自由で誰も束縛できるものではない。もし、この観測記録の継承がままならないとしても、同じような考えを持つ者は、決して費えないと感じますね。それだけ、魅力的で夢のある話。彼らのワクワク感が伝わってきました。