Midnight the Gathering

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僕なりの愛ですよ

キングダム 第60巻 読破

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漫画: 原泰久

あらすじ

あの“政敵”に怪しい動きが!? 一方、秦軍は新たな戦へ始動!! 咸陽へもたらされた呂不韋の不穏な噂。事の真意を問うべく、自ら河南へと向かうエイ政だが…!? また、趙国を取るべく、ギョウからさらに北上を続ける秦軍前線部隊。強固な守備を見せる趙軍に対し、総司令・昌平君が講じる驚愕の次なる一手とは――!?

感想

前巻からの李牧の話。李牧は、司馬尚のいる「青歌」を目指す事に。

 

その話の中で、舜水樹から「李牧様が新王朝を築く...」という提案もあったのだが、李牧から冗談として軽く受け流されるシーンがある。こういう事をさらっと言ってくる舜水樹のギラギラした感じがとてもイイです。なんなら、李牧次第で平然とやってのけるような気さえさせてくれます。

キングダムで個人的に一番好きなキャラクターですね。あの目つきの鋭さと機転が利くところは、やはり李牧に使えるだけの男なのだと思わせる。ただし、あののぺっとした髪型のヅラっぽさがぬぐえません(;^ω^) これは、漫画家さん次第だけども。

 

そして、呂不韋の死。

 

呂不韋の下へ人が集まっているという肆氏。謀反を危惧している様子から、大王が自ら会って確かめる流れへ。呂不韋には、その意志はなく、逆に抑えている方だと言う。彼の言動には少し違和感を感じた。謀反とかではなく。そしてその後、毒を飲んで自殺したと記されている。

 

最後、雪道を行く馬車の中から、会話が聞こえてくる。身代わりを立てて、忍んでいる呂不韋とその家族と思われる人物達のシーン。原先生の中では、呂不韋は死んでいない。もしくは、こういう描き方をすると面白いという事なのだと思う。

 

会社の先輩はそのシーンを見て、本人が出てこない描写に、呂不韋死んだのだと感じたそうだ。

 

私的には、ホントに謀反の気はなく、むしろ大王を応援している。しかし、下からの突き上げを抑止するのが大変。それなら、隠遁しよう。となったのではないか。呂不韋という存在が居なくなる事で、大王へ対抗できる”柱”がなくなり、自然と集まった勢力はばらけてしまうのではないだろうか。むしろ今までの彼の言動から見るとそんな気がしてならない。もともと商人だったわけだし、庶民としての生活も営んだことがあると思われるので、彼ならなんとでもなりそうだな。

 

昌平君の申し出により、魏国と同盟を結ぶ。

魏国との「三年同盟」を成すため、楚の什虎城を攻める事となる。将軍である、満羽、千斗雲、玄右、そして軍師・寿胡王が城を守っているのだが、相当な手練れである事がわかる。

 

毎度思うが、まだこんな強い敵がいたのかと驚く。普段侵攻軍ばかりなので当然なのだが、城や国境を防衛している将軍などがいるので、まだまだいるんだろうなぁ。

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