『無限の住人-IMMORTAL-』(全24話)が完結してしまいました。
『無限の住人』
剣客集団・逸刀流(いっとうりゅう)に両親を殺され、実家の剣術道場を潰された少女・浅野凜(あさの りん)は仇討ちを遂げるため、不老不死の肉体を持つ男・万次(まんじ)に用心棒を依頼する。依頼を受けた万次は、凜と共に逸刀流との戦いに身を投じることになる。
久しぶりに見ると、けっこう淡々とした感じだったなぁ。
そもそも凛が天津影久を討つ為の話だったのだが、凛の中途半端な感じが、16歳の少女の雰囲気なのかな、なんて考える。
序盤は、完全に用心棒の万次が逸刀流の猛者を相手にその腕を揮う展開。
中盤からは、凛が単独で動く場面で、あの天津影久と出くわしてしまう。剣術道場の娘と言えど、剣術が達者という訳でもなく、付け焼刃な暗器で敵を討とうする姿は、勇ましくあれど無謀にしか見えませんね。そんな彼女を見かねたのか。天津影久は彼女を殺そうとはしませんでした。それが悔しい凛は、いつでも命を狙ってるぞと脅し文句をつけるのだが、正直脅しになってません。
彼女の心情の浮き沈みが凄く分かり易く、川上新夜の時も「謝ったら許さないけど、許す」みたいな話がありました。そんな感じの彼女が最後にはしっかり仇討出来たのは、どういう心境に至っての事なのだろう。色々な事を経験し彼女なりに答えを導き出したのではないかと思います。
いろんなキャラクターがいて面白かったですね。特に強キャラだったのが、乙橘槇絵でしょうか。心の弱さや乱れがある一方で、俊敏な立ち回り、攻撃の多彩さがピカイチ。終盤では、逸刀流をたくさん屠って来た偽一さえも凌駕する程で、ある意味剣士ナンバー1と言っても過言ではないキャラクターでした。
面白かったです。
また、いずれ漫画を読み返そう。