漫画: 冬目景
あらすじ
土神(にわ)は建築科の大学1年生。真百合と出会い、建物の記憶を視る能力に目覚める。
2年への進級を控えた土神。ある日、建物調査のため取り壊しが決まった学生寮を訪ねると、そこで桜の花びらの幻を視る。寮の庭に佇む桜は、もう何年も花を付けていないというが…!?そして、祖父の過去を知りたいと願っていた土神に思いがけない機会が―――…。
感想
取り壊しになる学生寮の話。昔あった映画館の話。面白いというか、話は淡々と進んでいるけど、普通に良い話なんだよなぁ。
映画館の話では、ゲイリー・クーパー主演の『摩天楼』という映画が出て来る。この作品では、フランク・ロイド・ライト(建築家)がモデルとおぼしき、建築家の話らしい。たぶん、この漫画を読んでないと知りもしない映画タイトルになっていただろう。なので、いつか見てみようと思う。多分見ないけど。
真百合に気がある土神だが、彼女からちらついて見える亡き祖父の影。もしかしてという記憶。それから少し彼女から距離を取っている様子だった土神。可愛らしいな。それに比べ、所長と元恋人は大人な感じだったな。