Midnight the Gathering

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僕なりの愛ですよ

保安官エヴァンスの嘘 〜DEAD OR LOVE〜

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漫画: 栗山ミヅキ

あらすじ

とある開拓地の町に全ての犯罪者が恐れるという超一流の保安官がいた。その男の名はエルモアエヴァンス。金にも名誉にも色気にも靡かず、いつ如何なる時も冷静沈着に職務をこなす、完全無欠なこの男がいる限りこの町の平和が脅かされることはない。

 

……というのは彼の表向きの姿、その内心では女性にモテたくてモテたくて仕方がなく、いつ如何なる時もどうすれば女性にモテるのかということばかりを考えているのであった。エヴァンスの目的はただ一つ…ただモテたい!強き者が掟である開拓時代の荒野の果てに、そんな非モテ保安官の西部喜劇の幕が上がる。

感想

保安官という安定した役職に就き、銃の腕も一流というエヴァンス。一見優秀な彼だが、「彼女いない歴=年齢」なのが悩み。エヴァンスは父からの教えを忠実に実行するも、ことごとく女性との縁に結ばれない。これは彼の悲しい性(さが)なのだろうか。

 

エヴァンスと幼馴染で賞金稼ぎのオークレイとのやりとりがじれったい。どちらもその気があるにもかかわらず、素直になれない。オークレイは、そのツンデレな感じがカワイイなぁ、と思う一方。そんな彼女を放っておくエヴァンスは男としてどうなのだろう。 

 

毎回のように出てくるオークレイだが、それよりも登場回数が多いのは、回想シーンに必ず出てくるエヴァンスの父・カートだろう。エヴァンスに劣らず腕前は一流だが、女性へのアプローチはエヴァンスへの教育とは裏腹に積極的である。

 

エヴァンスにもあれぐらいの積極性があれば、もう少し何とかなったのでは?と思う反面。彼からの教えを受けなければ、素直に育ち彼女も出来ていたのではないかと思います。 

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